安心を買う

最近私の中では比較的大きな買い物をした。
保険である。
仕事上、患者さんの保険に係わる書類を書く機会が多く、自分自身の保険についてハタと考えてみた。学生時代は両親が一緒にかけてくれていたと聞いたことがあるが、社会人になってからはどうだろう。医師保険といっていわゆる、医師として訴えられた場合の保険には入っていて、毎年更新している記憶があるが、生命保険やがん保険などは全く知らない。つまり入っていないのではないだろうか。
ちょうどいいことに、友人が数年前にヘッドハンティングされて保険会社に転職したことを思い出した。保険って勧誘がしつこいというイメージがなんとなくあるが、昔から知っている友人なら絶対大丈夫。信頼できる。というわけで相談したら、なんと職場まで来て説明の時間を取ってくれた。
友達の気安さのなかにも、しっかりポイントを押さえた内容説明。保険なんて、健康な時は目もくれないで過ぎてしまう。しかもこの働きざかり(自称…)でまさか自分が病気をするなんて思ってもみない。そんなときにしっかり将来を考えて、お金の計算をする。それが大切。
生命保険に限らず、保険を組む時には否応なしに「人生」を考えなければならない。自分が病気になり仕事ができなくなったら、または治療費がかさんだら困る人は誰か、具体的にどう困るのか。それらを考えると、やはりお金は重要なのだ。
その友人と一緒に考えて、今の私にとって必要と思える保険を組んだ。銀行に預けても、引き出すときの手数料にすらならない利子に期待するよりは、と積立式も組み合わせた。
願わくば受け取り人は親の世代でなく、未来につながる子どもがいいのだけどね。