差し入れについて考える

今日は後輩を誘ってご飯を食べてきた。
彼女の患者さんのコンサルトを受けたことがきっかけで数年来仲良くしていただいている。
ところでその後輩が先日体調を崩したそうだ。
仕事を休むほどではなかったが、同期と当直を代わってもらうくらい大変だったとのこと。
その同期の子がヨーグルトをお茶を差し入れしてくれたりして、ありがたかったという話になった。
そこで思い出したのが、学生時代の話。
友人が熱を出したとき、私も差し入れをしたことがある。
お互いに一人暮らしだったから、体調を崩した時の心細さは分かる。
やっぱりヨーグルトだったか。
幸い友人は数日で復帰したが、「この間はどうもありがとう」と
手渡されたのはぽち袋に入ったお金だった。ヨーグルト代。
びっくりした。私はなにも彼女の遣いっ走りでヨーグルト達を
買って行ったわけではない。お見舞いに「色づけ」ただけなのだ。
お金を露骨に返されるなんて、すごく寂しい気持ちになったことを覚えている。
差し入れは、その気持ちと一緒に「ありがとう」と言って受け取ればいいと思う。
相手が同じような立場になったときに同じように差し入れをしてあげれば、世の中うまくいく。
どうしても気になるときはそれに見合った額くらいのお菓子か何かをお返しすればいい。
お金で返すのは却って失礼な気がするのは私だけだろうか。
もちろん差し入れるときは相手の精神的な負担にならないよう、
常識的な金額のものにするのも大切だけど。