ほんまにほんま


聴いただけで泣けてくる曲というのがあるものです。
小さいとき『みんなのうた』で聞いたときはどうってことなかったこの歌。
今しみじみ聴くと、とても感動的な歌ですね。
「うちのかあちゃんが、結婚なんて苦労ばかりで なんもええことあらへんって言うとったで」と言った女の子。無邪気な発言が余計に涙を誘います。
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ところで子どもたちは、先生が泣いている意味を多分あまりわかっていないんじゃないかと思います。小学生ならわかるかな。もっと幼かった私は分かりませんでした。

幼稚園の卒園式の日、みんな「おめでとう」って言ってくれるし、卒園したら次は小学校だし、私たち卒園児にとっては「嬉しい日」でした。
なのに担任の先生がぽろぽろ泣いていて、なんだかとても悪いことをした気になったのを憶えています。先生は泣くのと同時に笑ってもいて、さらに意味がわからなくなりました。
今から思うと、当たり前の光景ですが、幼稚園児の私にとって卒園式はそんな風に心に映ったのでした。