いろいろ、ある。

普段は車通勤なのだが、たまに電車を使うことがある。先日電車に乗った時の話。座ってうとうとしていたら、途中の駅で乗ってきたおじさんがぶつぶつ独り言を言っている「流れゆく人生のなかで人は電車にも乗る…」。なにごとか!と思っているうちに私の隣に着席。「隣失礼しますよ、人生いろいろですから」。不審極まりない。でも他人に危害を加える様子ではない。独り言もそれなりに音量が小さく、私の仮眠に大きな影響を与えるほどではない。しかしやっぱり不気味は不気味。「流れゆく人生のなかでおれは握り飯を食うんだ」と幕の内弁当(握り飯ではない)を出して食べ始めた。食べている間少しは静かだったが、またそのうち「汽車は山を目指して走るんだ、そうだろう。おれは知っているんだ、光の輪の中へ進んでいるんだ」…どう解釈すればいいかわからない独り言再開。
人生いろいろ、はわかったけど、電車の中ということをもう少し自覚してほしい。