『悪人』を読んだ。
★★★☆☆ ☆ 3つ。3.5くらいかな。
- 作者: 吉田修一
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それこそトイレの往復だけで、ご飯も食べずに読み倒しました。
私の印象ですが、小説の清水祐一と映画の妻夫木くんのイメージはあまり合いません。
でもそれは「小説=映画でなければいけない」という凝り固まった考えからくるもので、映画というものは小説を忠実に画像化するのではなく、小説を基にして新しい作品を作るというのが芸術だ、とどこかで聞いたことがあります。
そういう観点で見ると、李監督によって見事に小説とは違った作品に仕上がっているな、と振り返って思います。
小説を先に読んでいたら、また小説への評価、映画への評価とも違っていたと思います。
面白いものですね。
でもさすがに小説は登場人物もいっぱいいて、想像力を掻き立てます。
制裁を加えなければいけない人はいっぱいいるんだ!と。
特に下巻の人物描写が惹き立っていました。